職種辞典 〜購買編〜

製品や部品を作る製造業では、中核となる資材調達に携わる業務のひとつとして、購買の仕事があります。コスト軽減が進められる中、製造工程に関わる購買の仕事。本記事では、購買がどのような仕事なのかを解説します。

4-1職種辞典 購買編

製品や部品を作る製造業では、中核となる資材調達に携わる業務のひとつとして、購買の仕事があります。コスト軽減が進められる中、製造工程に関わる購買の仕事には、企業の将来を見据えて利益を創出する部門としての役割が求められ、ますます注目が集まっています。ではその購買とは、どのような仕事なのかを解説します。

購買の仕事内容

購買は企業によって、名称や内容などは多少異なりますが、原材料や部品など生産のために使う資材のほか、建設や研究活動、社内業務活動で必要なあらゆるものの調達や購買業務を担っています。

つまり購買は、各部門から依頼された資材の仕様や品質を指定して発注、確認し、納期にあわせて、適切な価格で資材を購入する業務などをさします。

具体的な仕事は、調達先の選定や価格交渉、納期調整・管理、発注した部品の受け入れ、検収確認、出荷手配などがあります。さらに、調達先の新規開拓や提案、情報収集、交渉なども含まれます。
あらゆる部門と接点を持つだけでなく、外部の取引先とも接しているため、市況や新技術などの情報を必要な部門に提供し、活用させていく役割も担っています。

最近では、ITでの一元管理を導入しているところも多くなっています。また会社や組織の壁を越えて連携し、無駄を排除して全体で利益を生み出していくサプライチェーンなどの考え方も用いられています。

資材調達で求められる資質とは?

社内の要求を汲み取り相手に伝えるだけでなく、相手からも必要な情報を引き出し要求に的確に応えていくコミュニケーション力は重要です。社内外での交渉が主な仕事ですから、折衝能力も必要です。

製造や生産などをサポートできる現場に近い仕事ですから、積極的に製造工程などの知識を増やしていける前向きな人材が求められます。

また、基本的な事務能力と問題解決能力は、最低限必要です。ITでの一括管理が進んでいる企業であれば、ITスキルも必要です。複数の案件が同時進行するので、優先順位を考え対応する能力やスピーディな対応、合理的な判断力が役に立ちます。

さらに多様な資材を購入するため、社内の製品はもちろん業界動向、新技術や新素材などの情報収集は欠かせません。取引先との価格折衝や新規開拓の場面では、確かな検証データに裏付けられた論理的な価格交渉が望まれるため、技術や市場動向などのリサーチなど、広範な知識を仕入れる努力も必要です。

企業によっては、国内だけでなく海外からも調達するため、取引先は新興国など海外になることもあり、語学力を要求される場合もあります。

購買のやりがい・魅力

高品質なものを捜し出し、コストを抑えて仕入れ、調達期間を短縮することで在庫を少なくするなど、経営の効率化と売り上げの増加が見込めます。このように購買活動を通じて製造工程やコスト管理などに関わり、会社の経営効率化に貢献できる醍醐味があります。

現場に近い業務なので、調達したものから製品ができるまでの全体像を見られるなど、直接成果を感じられるのも魅力といえます。また、社内外との幅広い人間関係を築くこともやりがいにつながりますから、人と接することが好きな人には向いているでしょう。

購買への転職

業務を通して資材に関する知識は学んでいけるので、異業種や未経験でも転職のチャンスはあります。現在持っているスキルや適性などを生かして、キャリアアップさせるためには、志望企業で役に立つ接点を探ることが重要です。転職サイトや人材紹介会社などを通じて、自分に合った企業を見つけましょう。

まとめ

購買の仕事においては、適切な調達やスピーディな納品などのためのコミュニケーション能力や合理性などが重視されます。さらに製造計画の変更などにも臨機応変に対応できる前向きで責任感のある人材が求められています。多くの人と関わりながら、製造工程に携わり経営に貢献したいと考える方は、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。