[職種辞典]Webディレクター・プロデューサー

Webビジネス、サイト作りの場面で欠かせない存在であるWebディレクターやプロデューサー。Webディレクター、プロデューサーの具体的な仕事内容と必要とされるスキルについて解説します。

1-4Webディレクター・プロデューサー

Webビジネス、サイト作りの場面で欠かせない存在であるWebディレクターやプロデューサー。求人も多く、耳にすることも多い職業ですが、実際の仕事内容やその役割をイメージできない方も少なくないでしょう。ここでは、Webディレクター、プロデューサーの具体的な仕事内容と必要とされるスキルについて解説します。

Web制作におけるそれぞれの役割とは?

Web制作における仕事の役割を家づくりに例えてみます。家づくりの全ての責任者である監督がWebプロデューサーです。制作に関わるスタッフや場合によっては外注業者を含めたリソースの確保、必要となる材料や機材の事前調達、着工後は進捗管理から関係者との折衝、完成後の引き渡しまで、全てを管理します。

監督であるWebプロデューサーからの指示を受けてデザインするWebディレクターが設計士であり、設計した内容を実際に形にする現場での指揮をとり品質管理も担当します。その現場で働くペンキ塗りがWebデザイナー、コーダーは大工というイメージです。

つまりよく耳にするWebデザイナーやコーダーという仕事は、Webディレクターやプロデューサーの設計・指揮があって初めて成立します。また、Webディレクターやプロデューサーという呼称はあるものの、会社によっては双方の業務領域を一人で担当しているケースも多くあります。

続いて、具体的な仕事内容をみていきます。

設計図を描いてWebデザイナーへ指示する

まず発注者の要望を踏まえた上で、どのようなサイトにするのか考え、サイトの全体像をPowerPointやExcelを使って図におこします。それはWebデザイナーへの指示書となることが多いので、それを見たら誰もが実際のサイトをイメージできるレベルに細かく作成する必要があります。

ロゴや写真といった要素の大きさや配置、文字を入れる場合は文字数、写真などフラッシュ等を使って動きを取り入れる場合は動き方の仕様説明、ページに遷移がある場合はサイトマップの遷移図・・・など、見た目も裏側の仕様もすべて考えて描きます。

とはいえどんなに細かく描いてもPowerPointやExcel上では平面図のため、より完成に近いイメージを共有するため、イメージや基調に近いWebサイトを探して伝えたり、ターゲット層や発注者の要望などをまとめたり、自分の頭の中にあるイメージをさまざまな手段で伝える必要があります。

システム要件を考える

場合によっては検索機能などシステム開発が必要な場合もあります。その場合はシステム開発にどれくらいの期間とコストがかかるのかを要件としてあげ、社内の担当部門やシステム制作会社に見積もりを取って、スケジュールを組んだり指示したりする場合もあります。

つまりWebディレクターやプロデューサーというのは、完成図を頭で描いて、それを図にするだけでなく、Webデザイナーやコーダーなどに分かりやすく伝えることも大事な仕事です。

SEOやSNS、デバイスの知識も必要

最近ではSEOやSNSの観点や、タブレットやスマホなど他のデバイスで見た場合どうなるのか、ということも考えて設計することが求められています。SEOの観点では、どのようなキーワードが有効となのかを考え指示するために、Googleのアルゴリズム(上位表示されるルール)などの知見も必要とされます。

また最近はどんなサイトでもSNSのバズ効果が求められているので、Facebookやtwitterの知識や運用スキルも求められます。

タブレットやスマホなどのデバイスに関しては、小さい画面になってもタップしやすいようにボタンを大きくしたり、レイアウトが崩れないようになど、設計の段階から配慮が必要です。また他の画面に切り替わるときの動きがPCとは違うため、見せ方だけでなく動き方について知識をもって設計できる必要があります。

発注者へのヒアリングやプレゼンする場合も

そのプロジェクトを請け負う体制にもよりますが、発注者の要望を直接先方に出向いて聞いたり、サイトデザインや校正についてプレゼンする場合もあります。そのためプレゼンで利用する資料を作成したり、決められた予算内でどう作っていくのか交渉したりするスキルも求められる場合があります。

Web関連の仕事というと、黙々とPCに向かって仕事に取り組むイメージもありますが、発注者やデザイナーの間に入ってやりとりすることも、重要なお仕事です。

Webディレクター・プロデューサーの魅力

このように、Webディレクターやプロデューサーというのは知識だけでなく、いろいろな立場の人の間に立ってディレクションできるスキルも求められます。

デザインやコーディングの専門的なスキルを突き詰めるよりも、サイト全体を見渡して運営に携わりたいと考える人には非常にやりがいのある仕事と言えます。

実際に、Webデザイナーとして経験を積む中で、サイト制作の一部ではなくサイト運営に携わりたいと考えWebディレクターやプロデューサーを目指すケースも非常に多く、未経験歓迎の求人も少なくありません。

また、Webサイトは、ボタンの配置や文言、デザインを少し変えるだけで、サイトの閲覧数や商品の購入数が増加したり、反対に問い合わせが減ったりと、自分の出したアイディアが世の中の多くの人に触れ、その結果が数字としてダイレクトに返ってくることも魅力です。

さらに、サイト制作には多くのスタッフが関わりますので、自分のアイディアを形にしていく過程でスケジュール調整やメンバーのマネジメント、時に発注者との交渉を必要とする場面がたくさんあります。このように専門知識や経験だけでなく、コミュニケーション能力やマネジメント能力まで幅広い能力求められますので総合力が身に着くのも魅力の一つです。

業界を問わずニーズが高く、未経験歓迎の求人も少なくありません。興味のある方は、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。