仕事を始める前に確認しておきたい!給与を表す言葉の違い

基本給、年棒、年収など、会社によって表記がまちまちな給与項目。仕事を始めるうえで、必ず確認しておきたい重要な項目ですが、雇用主には直接聞きづらい場合もあるかもしれません。これらの条件は、一体何が違うのでしょうか。

仕事を始める前に確認しておきたい!給与を表す言葉の違い

基本給、年棒、年収など、会社によって表記がまちまちな給与項目。仕事を始めるうえで、必ず確認しておきたい重要な項目ですが、雇用主には直接聞きづらい場合もあるかもしれません。これらの条件は、一体何が違うのでしょうか。

年収と年棒は、何が違うの?

まずは「年棒」と「年収」の違いからご説明しましょう。どちらも1年間に受け取る給与を表すため、混同しやすい言葉です。具体的には、以下のような違いがあります。

  • 年棒:雇用の際に決められた、1年間分の給与
  • 年収:1年間に受け取る給与の総額で、残業代などの手当を含むもの

年棒は支給される給与を1年単位で表す制度で、基本的にはこれを12等分した金額が毎月支払われます。また、会社によってはこの中にボーナスを含んでいる場合もあります。

その場合は、年棒額を16で割って、16分の1が月ごとに支給され、16分の2ずつが夏と冬の2回で支給される、といった形になります。

基本的に、年棒には残業代や深夜手当などの割り増し賃金が含まれていないため、その分は別途支給されることになります。ただ、年棒のなかに残業代という区分があり、その金額が明確になっている場合、残業代込みの年棒額を設定することも可能です。

その場合は、あらかじめ設定された金額に達するまでは残業代を支払わなくてもいいことになりますので、雇用契約時にしっかり確認する必要があります。

これに対して、年収は1年間に受け取ることができる給与の総額を表したものです。残業代や役職手当、インセンティブなどを含むため、必ずしも毎年一定の金額にならないことに注意する必要があります。

例えば、月給30万円+ボーナス60万円(年2回)を受け取る人は、年収480万円となりますが、月給20万円+ボーナス40万円(年2回)+残業代160万円を受け取る人も、同じように年収480万円となります。

この2つの働き方に大きな差があるのは言うまでもないでしょう。求人広告などには年収例が書かれている場合がよくありますが、どのような内訳でその年収が出されているか、確認する必要があります。

基本給と固定給の違いは?

同様に、「基本給」と「固定給」の違いにも注意が必要です。具体的には、以下のような差があります。

  • 基本給:残業手当、職務手当などの諸手当を除いた、ベースとなる賃金のこと
  • 固定給:諸手当を含んだ、毎月必ず支給される賃金のこと

基本給は残業代や交通費、住宅手当などを除いた、給与計算のベースとなる賃金を指します。ほとんどの場合、ボーナスや退職金もこの基本給から算出されます。

これに対し、固定給は毎月必ず支給される賃金を表す言葉です。住宅手当や職務手当は毎月一定なので固定給に含みますが、残業代やインセンティブなど月によって変動する金額は含みません。

求人広告などで「固定給30万円以上(残業手当を含む)」などのように書かれていることもありますが、原則として残業代は固定給に含まれないので注意が必要です。

自分がどのような条件で働くのかを確認しておこう

給与を表す言葉は、それぞれ意味するところが違います。働き始めてから「こんなはずじゃなかった……」などと考えるのは、会社にとってもあなたにとっても幸せなことではありません。

雇用契約の際には、自分の会社がどの給与項目に当てはまるのかをチェックし、自分がどのような条件で働くのかをしっかり確認しておきましょう。